日本年金機構がサイバー攻撃を受け約125万件の年金情報が流出した問題で、塩崎恭久厚生労働相は5日の閣議後の記者会見で、問題の報告を受けたのが最初のウイルス感染発覚から20日後と遅れたことについて、「それなりに手続きを踏んできたと思うが、反省すべきは反省したい」と陳謝した。
機構は5月8日に内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)から「不審な通信がある」と通報を受けウイルス感染を認識。厚労省の担当係長は機構から随時報告を受けていたが、塩崎厚労相に伝えたのは警視庁から情報流出の連絡を受けた後の同月28日だった。
塩崎厚労相は「NISCからの通報があった場合は私まで伝えるよう指示を出した」と述べた。