トヨタ自動車常務役員のジュリー・ハンプ容疑者(55)が麻薬取締法違反(輸入)容疑で逮捕された事件で、麻薬成分を含む錠剤の入った宅配便について、同容疑者が「父親が発送した」と供述していることが24日、捜査関係者への取材で分かった。
同容疑者は「体の痛みを和らげるためだった」と供述していることも分かっており、警視庁は経緯を調べている。
捜査関係者によると、宅配便は6月8日ごろ米ミシガン州から発送された。同月11日に成田空港に届き、開封した税関職員が麻薬成分「オキシコドン」を含む錠剤57錠を見つけた。
オキシコドンはアヘンから抽出した成分を原料とした医療用麻薬。米国では医師が処方する鎮痛剤として幅広く使われる一方で、乱用が問題になっている。警視庁はハンプ容疑者がオキシコドンを入手しようとした目的を調べている。