証券取引等監視委員会は26日、ジャスダック上場の栄電子(7567)とベクター(2656)の両株式の相場を操縦したとして、横須賀市在住の50代男性会社役員に課徴金4688万円を科すよう金融庁に勧告した。個人の相場操縦への課徴金としては過去最高額となる。
男性は2つの銘柄について高値の買い注文を出すのに加え、インターネット上の掲示板に「人気化すればストップ高もある」など多数の書き込みを繰り返し、株価を不正につり上げていた。男性は実質的にデイトレーダーとして生計を立ててていた。
監視委は同日、江東区在住の30代の男性会社員についても滋賀銀(8366)株などを相場操縦したとして課徴金128万円を科すよう勧告した。約定する意思がない大量の注文を出す「見せ玉」を行ったという。〔日経QUICKニュース(NQN)〕