【北京=山田周平】中国・天津市の港湾部にある倉庫で12日午後11時半(日本時間13日午前0時半)ごろ、大きな爆発が起きた。国営新華社によると、13日朝までに17人が死亡し、32人が重体となった。北京の日本大使館には13日朝の時点で日本人が巻き込まれたとの情報は入っていない。
中国天津市の港湾部で発生した大規模な爆発で上がる激しい炎と煙(13日)=共同
爆発が起きたのは天津港にある民間企業の危険物の倉庫。大きな爆発が2回発生し、救急隊員などに被害が広がったもようだ。新華社は死者・重体者の人数のほか、283人が入院していると伝えている。
爆発の原因は明らかになっていないが、関連する企業の責任者が身柄を拘束されたという。爆風の影響は大きく、天津在住の日本企業関係者によると、現場から数キロ離れた建物もガラスが割れる被害があったという。
天津は首都・北京に隣接する直轄市。天津港は首都圏の貿易の玄関口の役割を果たし、進出している日本企業も多い。中国メディアは出荷を待っていたとみられる自動車が大量に焼けた様子も伝えている。