上場する商品先物取引会社4社の4~6月期決算が14日、出そろった。商品市況が軟調に推移する中、受取手数料が伸び悩み、3社が最終赤字となった。
第一商品は主力の金で値動きが少なかったことや相場が下落基調となったことで、売上高に相当する営業収益が減少した。前年同期に比べて人件費が膨らみ利益を押し下げ、最終赤字が拡大した。岡藤ホールディングスも先物取引の手数料が前年同期に比べて大きく減り、最終赤字となった。
豊商事は商品先物取引が振るわない中、為替証拠金取引などの売買高が前年同期に比べて大きく増え手数料収入を伸ばした。為替の変動が大きかったことが寄与した。人件費は前年同期に比べて増えたものの、増収でカバーし、四半期ベースの黒字を確保した。