7日午前の東京外国為替市場で円相場は反落した。12時時点では1ドル=119円35~38銭近辺と前週末17時時点に比べ13銭の円安・ドル高水準で推移している。7日の上海株式相場が上昇し投資家のリスク回避姿勢が一服したことで、「低リスク通貨」とされる円を売りドルを買う動きが優勢になった。国内輸入企業などによる円売り・ドル買いも円相場の重荷になった。
朝方は上昇して始まった。前週末のニューヨーク市場で米ダウ工業株30種平均など主要な株式指数が下落し、投資家心理が悪化。円に買いが集まった海外市場の流れを引き継いだ。7日朝方の日経平均株価の下げ幅が300円超となった局面では円高・ドル安が進んだが、中国株の上昇や日経平均の下げ渋りを受けて円は伸び悩み、下げに転じた。
9~12時の円の安値は119円59銭近辺、高値は118円81銭近辺で、値幅は78銭程度だった。
円は対ユーロで反落した。12時時点では1ユーロ=133円10~15銭近辺と同24銭の円安・ユーロ高水準で推移している。前週末の米株安を受け、対ユーロでも円高が進んだ流れを引き継いで始まったが、中国株の上昇などで対ユーロでも円売りが優勢になり、下げに転じた。
ユーロは対ドルで反発した。12時時点では1ユーロ=1.1149~52ドル近辺と同0.0005ドルのユーロ高・ドル安水準で推移している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕