気象庁は18日、東北、関東地方で大規模な水害を引き起こした記録的な大雨を「平成27年9月関東・東北豪雨」と命名したと発表した。同庁は「積乱雲が次々と帯状に流れ込む『線状降水帯』が10個以上連続して発生した」と説明している。
同庁によると、7~11日に観測された総雨量は関東地方の最も多い地点で600ミリ超、東北地方では500ミリ超となり、9月の平均降水量の2倍だった。栃木、茨城、宮城各県では24時間降水量が観測史上1位の値を更新した地点もあった。
大きな気象災害で命名されたのは昨夏、広島市北部に大規模な土砂災害を引き起こした「平成26年8月豪雨」以来。