大阪市議会は9日の本会議で、市立と大阪府立の研究所の統合と、府内3港湾の管理を府市で一元化する議案を大阪維新の会以外の反対多数で否決した。過去にも否決されたが、二重行政の解消を主張する橋下徹市長(大阪維新代表)が改めて提出していた。
橋下市長は本会議後、記者団に「(野党は)大阪都構想の住民投票の前に、統合は不要と明確に言うべきだった。市民への背信行為だ」と自民党や公明党など野党を批判し、「大阪都構想しかないことがはっきりした」と述べた。
橋下市長は9日、市立大学と府立大学の統合を推進するための議案も追加提案。同日の府議会本会議でも、松井一郎知事(大阪維新幹事長)が大学統合の同様の議案を提出した。
また、自民党府議団は同日、府と大阪、堺両市の首長と議員でつくる「大阪戦略調整会議」(大阪会議)について、委員の過半数の賛成で会長を解任できるとする内容を盛り込んだ設置条例改正案を提出した。大阪市議会でも自民市議団が提出した同様の改正案が審議中となっている。