【イスタンブール=佐野彰洋】トルコの首都アンカラで10日に起きた自爆テロを巡り、同国首相府は11日、実行犯が2人の男だったと発表した。死者の数は97人に伸びた。負傷者は400人を超えたもようで、犠牲者はさらに増える可能性がある。
犯行声明は出ていない。警察当局は現場から実行犯とみられる2遺体を収容。防犯カメラの映像解析などと併せ、犯人像の解明を進めている。
11日のロイター通信によると、複数のトルコ治安当局者が過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行に及んだ可能性があると明かした。
自爆テロは10日朝、アンカラ中心部の鉄道駅近くで発生した。当時、周辺には政府と非合法武装組織、クルド労働者党の戦闘再燃に抗議する集会に参加する市民らが集まっていた。