【フランクフルト=加藤貴行】ドイツ検察当局は19日、2006年のサッカー・ワールドカップ(W杯)招致で、ドイツの招致委員会が国際サッカー連盟(FIFA)理事を買収した疑惑について、非公式の調査を始めたことを明らかにした。贈賄の疑いが強まれば正式な捜査を始めるという。独メディアが報じた。
独誌シュピーゲルが16日、招致委が開催国を決める投票で4人のFIFA理事を買収した疑惑を報じていた。一方、ドイツ・サッカー連盟のウォルフガング・ニールスバッハ会長は19日の記者会見で「報道には証拠がない」と全面否定した。
招致委の会長を務めたフランツ・ベッケンバウアー氏も18日、「票を得るために、私は誰にも金を渡していない。ほかの招致委の委員も誰ひとりやっていないと確信している」と否定する声明を出している。