名古屋市の市立中学1年の男子生徒(12)が「いじめが多かった」などと遺書を残して自殺した問題で、市教育委員会は4日、いじめの有無を調査するため、同じ中学に通う全校生徒を対象とした緊急アンケートを実施した。
市教委によると、アンケートは約500人の生徒を対象に実施。数項目の質問のみで、男子生徒に対するいじめを実際に見たり、聞いたりしたかを無記名で尋ねている。市教委は同日中に結果をまとめ、5日に公表する予定だ。
生徒への調査に加え、教員への聞き取り調査も進める。弁護士や臨床心理士など有識者で構成する第三者機関「いじめ対策検討会議」に調査結果を提出し、11月中にも会合を開く。
愛知県警によると、男子生徒は11月1日午後、名古屋市西区の地下鉄駅で、電車に飛び込み死亡した。市教委によると、男子生徒の自宅から「学校や部活でいじめが多かった。もう耐えられない。だから自殺しました」などと記した遺書が見つかった。