神奈川県の黒岩祐治知事は5日の定例会見で、英国で開かれたラグビーワールドカップ(W杯)の決勝戦などの視察結果を報告した。「W杯では多くの外国人が県内を訪れる。宿泊施設の確保などが課題」と述べた。
黒岩知事は2019年にラグビーW杯の決勝戦が横浜市で開かれることを受け、10月29日から5日間の日程で英国を訪問。決勝戦のほか、パブリックビューイングや、ラグビーファンを楽しませる無料の広場「ファンゾーン」などを視察した。
黒岩知事は「規模の大きさに驚いた。県は20年の東京五輪に向けて様々なプロジェクトを進めているが、1年前倒しで取り組まなければならない」と述べた。決勝戦が開かれる日産スタジアムの収容人数の半数以上にあたる約4万人の外国人が訪れるとの見通しを示し、「横浜市内だけでなく、箱根町などの宿泊施設の案内が必要になるかもしれない」と述べた。
19年のW杯でのファンゾーンの設置について「横浜赤レンガ倉庫前の広場や象の鼻パークなどが考えられる。横浜市と調整したい」と話した。