東京大は9日、2016年度入試で初めて導入する推薦入試の出願状況を発表した。6日までの出願期間で全10学部の募集定員100人程度に対し、出願者は173人にとどまった。各学部が特定の能力に秀でた人材を求め出願要件を設けたが、「科学五輪入賞」などのハードルの高さが敬遠されたとの指摘もある。
学部別の志願者は、法学部24人(募集人員10人程度)、理学部32人(同10人程度)など。文学部や薬学部など3学部は定員と同じか、満たなかった。入試課の担当者は「現時点で志願者数への評価はできない」としている。
推薦入試の受験者は出願書類で選考された後、面接などを受け、来年1月のセンター試験も受験。合格発表は2月10日に行われる。