(10日、選抜高校野球 組み合わせ抽選会)
高校通算79本塁打の清宮幸太郎が主将を務める早稲田実(東京)と対戦することになったのは、昨秋の四国大会を制した明徳義塾(高知)だった。
「明徳はセンスある選手多い」 はにかむ早稲田実・清宮
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抽選会後の取材時間、明徳義塾の馬淵史郎監督に報道陣から「あの話」の質問がとんだ。あの話とは、1992年夏の全国選手権大会で星稜(石川)と対戦し、強打者の松井秀喜(元ヤンキース)を全5打席とも敬遠したことだ。清宮相手にも敬遠するのかと問われた馬淵監督は、苦笑いを浮かべて話し始めた。「場合によっては敬遠はしますよ。ただ、無死の場面での敬遠や、全打席は考えていない。そんなことしたら松井に怒られる」。
もちろん、清宮の実力も認めている。「清宮君はすばらしいものを持っている。清宮君の大会みたいに盛り上がっているから、2回戦ぐらいで当たるかなと思っていた。勝ち抜くには対戦しないといけない相手。どうせなら1回戦でもいいのかなとも思う」。試合展開については「うちも打線のつながりがいいので5点以上の勝負になる」と打ち合いを予想した。
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早稲田実の和泉実監督は「(組み合わせで)残っているのを見て、馬淵先生とやるのではと思った。(馬淵監督の方が)監督としてのキャリアが上で、見透かされているように感じる」と話した。
馬淵監督によると、明徳義塾は打線が好調。馬淵監督が「攻撃的布陣にするので、序盤はバントしない。かといって、バントしたらおもしろいよな。清宮君がバントしないのと一緒で」と話すと、和泉監督は「だったら(清宮に)セーフティーバントでもさせようかな」と笑って切り返した。