【ロンドン=小滝麻理子】13日夜のパリ同時テロについて、キャメロン英首相は同日夜、ツイッターを通じ「パリで起きた出来事に衝撃を受けている。我々の思いと祈りはフランスの人々とともにある。できる限りのあらゆる支援を実施する」と述べた。英野党労働党のコービン党首も「我々はフランスの人々と団結する」とした。英国放送協会(BBC)など英メディアは最新状況や目撃者の声を絶え間なく伝え、報道はテロ一色となっている。
仏は英国にとってドーバー海峡を隔てた隣国だけに大きなショックが広がっている。英外務省はパリにいる英国人の安否確認の窓口を設置した。
BBCは今年1月に起きた週刊紙「シャルリエブド」銃撃事件からもうすぐ1年がたち、パリ市内の警備が厳格化されていたなかで事件が起きたと指摘。「フランスにとって、おそらく第2次世界大戦後最悪のテロだ。同時テロは非常に組織的で、綿密に計画が練られた可能性が高い」との専門家の見方を紹介した。
現地にいるBBC記者は、爆発現場の1つであるカンボジア料理店の近くの道路で10人の死傷者が倒れているのを目撃したと報告した。英紙ガーディアンによると、英政府は14日にテロに関する緊急会合を開く見通し。