古民家の多い奈良市の奈良町南部に、新たな観光案内施設「鹿の舟」が19日開業した。奈良町は外国人観光客の増加で、古民家を改装した素泊まりのゲストハウスが増えているため、かまど炊きご飯による伝統的な日本の朝食を売り物にする。
鹿の舟は大正時代の古民家を改装した観光案内所のほか、午前8時から営業し、かまど炊きご飯や大和野菜の総菜などが食べられる飲食施設、カフェ(12月開業)の3つの建物からなる。飲食施設の基本メニューは朝食550円、昼食1050円。
奈良県内でカフェや宿泊施設を展開する、くるみの木(奈良市)が全体の運営を受託する。観光案内所と飲食施設は市の所有だが、カフェは市の土地に同社が建物を建設した。コインパーキングも併設している。