【北京=阿部哲也】米グーグルが中国市場への再参入を検討していることが分かった。第1弾としてコンテンツ配信サービス「グーグルプレー」の中国語版を始める計画で、中国メディアによると「早ければ2016年2月にもサービスを開始する」との見方が出ている。グーグルは中国政府のインターネット検閲などに反発し、10年春に中国国内の検索サービスから撤退した経緯がある。
世界最多のネット利用者を抱える中国では、コンテンツ事業で先行した米アマゾン・ドット・コムや米アップルが急速に業容を拡大している。一方のグーグルは利用者減少などが響いて「最近はグーグルの社名を知らない若者も増えている」(関係者)とされる。グーグルは競合への対抗上、中国への急接近を迫られているもようだ。