28日午前の東京外国為替市場で円相場は小幅に反落した。12時時点では1ドル=120円37~40銭と前週末17時時点に比べ5銭の円安・ドル高水準で推移している。朝方は高く推移していたが、その後下落に転じた。10時前の中値決済にかけて国内輸入企業の円売り・ドル買いが出たとの見方が多い。年末で休みに入っている参加者が多く、薄商いの中で小口の売買でも相場が大きく振れやすかった。
28日朝方の円相場は、前週末25日の東京市場で円高・ドル安が進んだ流れを引き継ぎ、持ち高調整の円買い・ドル売りが優勢だった。25日のニューヨーク市場はクリスマスの祝日で休場だった。
9~12時の円の安値は120円55銭近辺、高値は120円25銭近辺で、値幅は30銭程度だった。10時前の中値決済については「ドルが不足気味」(国内銀行)との指摘があった。
円は対ユーロで続落した。12時時点では1ユーロ=132円08~11銭と同11銭の円安・ユーロ高で推移している。朝方は高く始まったが、対ドルでの円安が対ユーロにも波及した。
ユーロは対ドルで続伸した。12時時点では1ユーロ=1.0971~74ドル近辺と同0.0006ドルのユーロ高・ドル安水準で推移している。朝方は小安い水準で始まったが、対円でのユーロ高が進むにつれて、対ドルのユーロ相場も強含んだ。もっとも、25日に欧米主要国の市場が休みだったため、ユーロの対ドル相場は前週末17時時点からほぼ横ばい圏での値動きとなっている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕