日本サッカー協会の次期会長選挙を仕切る選出管理委員会は8日、会長選への立候補を表明している原博実専務理事(57)、田嶋幸三副会長(58)=届け出順=の2人が会長候補者の要件を満たしたと発表した。今後、候補者が増える可能性はなく、身辺調査で問題がなければ21日の理事会後に告示され、31日に評議員75人による選挙で両氏が争う。
6日に締め切られた評議員推薦と理事投票の結果により、両氏は会長候補者に必要な評議員7人以上の推薦を得た。理事投票の結果は21日に公表され、上回った方が理事会選出の会長候補者として選挙に臨む。
評議員推薦を受けた原、田嶋両氏は選出管理委に立候補継続の意向を伝えた。原専務理事は「推薦してくれた方に感謝したい。土俵に上がったことでさらに具体的なこと(政策)を発信していきたい」と意欲的に話し、田嶋副会長は「何を実行するか、本気でやれるかが勝負になる。予想以上の方が支持してくれた」と手応えも口にした。
従来の会長人事は協会幹部が選んだ候補を理事会が承認し、評議員会が追認する形だったが、透明性を高める選挙制度を今回初めて導入した。〔共同〕