【NQNニューヨーク=内山佑輔】27日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の3月物は前日比0.85ドル高の1バレル32.30ドルで取引を終えた。過剰供給が和らぐとの観測から買いが入った。
主要産油国が減産で協調するとの思惑が強まった。減産を巡ってサウジアラビアが交渉の用意を示唆したとのロシア高官の発言が伝わった。
米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の米石油在庫統計によると、原油在庫は前週から予想以上に増えたが、相場への影響は限られた。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を受けて売りが強まり、伸び悩む場面もあった。声明は「世界経済や金融動向を念入りに注視する」と指摘した。景気の不透明感が強まれば原油需要が減るとの連想につながった。その後は再び買い戻しが優勢に転じた。
ガソリンは反落。ヒーティングオイルは続伸した。
ニューヨーク金先物相場は3営業日ぶりに反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である2月物は前日比4.4ドル安の1トロイオンス1115.8ドルで終えた。持ち高を調整する目的の売りが出た。
通常取引を終えた時間外取引で、2月物は買い優勢に転じる場面があった。FOMC声明を受けてドルがやや弱含み、ドルの代替資産として逆の値動きとなりやすい金の先物に買いが入った。
銀は3営業日ぶりに反落。プラチナは5日続伸した。