14日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は3日続伸で始まった。上げ幅は300円を超え、取引時間中では1日以来となる1万6700円台まで上昇する場面があった。外国為替市場で円相場が1ドル=109円台半ばまで円安・ドル高に振れ、輸出企業の採算悪化懸念が一段と和らいだ。前日の米株高も追い風に投資家心理が改善し、幅広い銘柄に買いが入っている。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も3日続伸で始まった。
13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は187ドル高と続伸し、2015年11月6日以来の約5カ月ぶりの高値を付けた。米銀最大手JPモルガン・チェースが発表した1~3月期の決算は1株利益が市場予想を上回った。金融株の業績不安が薄らぎ、東京株式市場でもみずほFGや三菱UFJに買いが波及した。
主力株のファストリやファナックが上昇した。トヨタやマツダも上げている。今期(2017年3月期)の連結営業利益が前期比1割増と伝わった菱地所は上昇した。一方、このところ上昇基調にあった小野薬が安く、大東建や明治HDも下げた。16年2月期の純利益が減益だったと発表したローソンに売りが先行した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕