保育施設で幼児の顔に粘着テープを貼ったり、わさびを塗ったから揚げを口に押し込んだりしたとして、暴行の罪に問われた埼玉県春日部市の保育士南木愛美被告(28)に対し、東京地裁は25日、懲役1年2カ月執行猶予3年(求刑懲役1年6カ月)を言い渡した。
寺尾亮裁判官は「乳幼児を保護すべき立場ながら、抵抗力がほとんどない被害者に暴行を加えた卑劣な犯行だ」と指摘。一方、南木被告が長時間勤務が続いてストレスを抱えていたことに触れ「被告の勤務状況や精神状態は非難の程度を弱める事情だ」と判断した。
判決によると、南木被告は昨年9月と今年1月、東京都北区の認可外保育施設で、男児の口にわさびを塗ったから揚げを押し込んだり、別の男児の両手をひもで縛って口に粘着テープを貼ったりした。