長野市で2010年、会社経営者の一家3人を殺害したとして、強盗殺人罪などに問われた伊藤和史被告(37)を死刑とした14年2月の二審・東京高裁判決が確定する。最高裁第三小法廷(大橋正春裁判長)は26日の判決で、被告の上告を棄却した。
判決によると、会社経営者の男性(当時62)方に住み込みで働いていた伊藤被告は、同僚ら3人と共謀し、男性と長男、男性の内縁の妻を殺害。現金416万円を奪い、遺体を愛知県内の資材置き場に捨てた。
第三小法廷は、伊藤被告が長年、経営者の男性と長男から暴力を受けていたことなど「動機にくむべき事情はある」と認めたが、「一度に3人の命を奪った結果は重大で、死刑はやむを得ない」と判断した。