再開した「阿蘇猿まわし劇場」の公演を笑顔で見る子どもら=29日午前、熊本県南阿蘇村、金子淳撮影
熊本県南阿蘇村の「阿蘇猿まわし劇場」が29日、2週間ぶりに公演を再開した。16日の「本震」でつり天井の一部が落下するなど被災。村への道路は今も復旧途上だが、「復興の第一歩に」と連休初日の営業にこぎつけた。
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初回となった午前の公演。観客は同県合志市の女性(59)と2歳と4歳の孫娘ら1組4人だけだった。それでも、猿たちが逆立ちや竹馬などの芸を次々と成功させると、子どもたちの顔に笑みがこぼれた。
今年は申(さる)年で、例年より予約は多かったが、地震の影響で大半の約2万人分がキャンセルになった。
「がんばります! がんばりましょう!」。公演の最後に声を上げた園長の村崎英治さん(34)は「久しぶりに法被に袖を通し、晴れやかな気持ち。皆さんに笑顔を届けたい」と話した。(石川春菜)