自転車競技のリオデジャネイロ・パラリンピック日本代表に内定し、笑顔をみせる田中まい(右)と鹿沼由理恵=13日、東京都品川区
この夏のリオデジャネイロ・パラリンピックに、障害のない選手が出場する。目の不自由な選手とペアを組んでタイムを競う自転車競技のタンデム(2人乗り)だ。「2人の力を合わせるよりも大きな力を出して、悔いのない走りをしたい」。13日、田中まい(26)が弱視の鹿沼由理恵(34)とともに初の日本代表に内定した。
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この日、東京都内の記者会見場に姿を見せた田中。鹿沼と二人三脚でやってきた3年を振り返り、「競輪との両立は難しかったが、鹿沼さんと頑張ってこられた。メダルを目指す」。隣に座る鹿沼がうなずいた。
タンデム自転車は、目の見えるパイロットがハンドルを握り、後ろに乗る視覚障害者が爆発的な脚力でペダルをこぎ続ける。最大傾斜角45度のバンクもあり、2人の体の傾きや動きが合わなければ、安定した走りができない。