パラグアイ戦へ向けて調整するDF亀川(左)とファンウェルメスケルケン=20日、フランス・トゥーロン、藤木健撮影
サッカー23歳以下(U23)日本代表は、リオデジャネイロ五輪への強化として参加しているフランス・トゥーロン国際大会で21日にU21パラグアイとの大会初戦を迎える。試合は中1日の連戦で、手倉森監督は「全員にチャンスを与える」とし、五輪メンバーを見極める。
今大会の登録メンバーは20人。センターバックとサイドバックが各3人。守備的MF、攻撃的MF、FWは4人ずつ。GKが2人という構成だ。登録18人の五輪本大会に向けて手倉森監督は、GKを除いた二つの位置で1人ずつを削る配分を想定する。
ポイントの一つはサイド。「我々の戦術はサイドの運動量が必要。中盤とDFのサイドを3人ずつで回せれば、中央の人数を厚くできる」と監督。DF亀川(福岡)は「左右ともできる上にタフという強みを出す」と話した。
今大会は連戦とはいえ、気温20度、湿度30%程度。五輪本大会では気温30度、湿度は80%にもなるマナウス会場も含めて中2日で戦う。MF野津田(新潟)も「良い状態を保ち、監督に選ばれるだけの存在感をみせたい」と意気込む。
20日の練習では、セットプレーの確認などを行い、先発とみられるチームにはGK櫛引(鹿島)、DFファンウェルメスケルケン(ドルトレヒト)、岩波(神戸)、植田(鹿島)、亀川、MF喜田(横浜マ)、原川(川崎)、野津田、矢島(岡山)、FW浅野(広島)、富樫(横浜マ)が入った。
19日にあったB組の2試合ではU21パラグアイが3―1でU23ギニアに逆転勝ちし、U22イングランドは1―0でU20ポルトガルに勝利。観戦した手倉森監督は「誰も日本が優勝すると思っていない。大会を制して世界を驚かせたい」と話した。(トゥーロン=藤木健)