プラカードを持ってサイレントスタンディングをする演劇人たち=JR信濃町駅前
参院選が公示された22日朝、文学座の演出家西川信廣さん(66)らで作る「安保法制と安倍政権の暴走を許さない演劇人・舞台表現者の会」が、現政権に「N0!」を示すため、緊急サイレントスタンディングを行った。午前8時半から1時間ほど、JR信濃町駅前に文学座や青年劇場、テアトル・エコーなど、約60人の演劇人が集まった。小雨の降る中、プラカードを持って無言で通勤客らにアピールした。
参加者は「戦争NO!憲法を守れ」などと書かれたプラカードを掲げた。今回「『アベノミクスの果実』などという甘い言葉に騙(だま)されません」「今回の選挙で安倍政権の暴走にストップをかけなければなりません」という「参議院選挙に向けた緊急声明」もHP上で公開した。
西川さんは「国の独裁色が強まれば表現の自由が奪われていく。ぼくら演劇人は、今後も行動につなげていく」と話した。
同会では、昨年9月に成立した安保関連法が廃案になるまで抗議の意思を示すとして、毎月、サイレントスタンディングを続けてきた。これまで劇団など64団体、俳優や演出家など820人から賛同を得ている。(山根由起子)