当日投票所と期日前投票所の推移
総務省は、7月10日投開票の参院選での当日投票所の数が全国で4万7905カ所となり、前回2013年より872カ所減ったと発表した。地方の過疎化などの影響で、減少傾向が続いている。一方、期日前投票所は全国で5299カ所と最多になった。投票できる期間が長く、ショッピングセンターや大学内に設けるケースが増えている。
当日投票所の総数は2001年のピーク時から1割減少。都道府県別で増えたのは神奈川、三重、大分の3県。和歌山、岡山両県は増減なしで、残る42都道府県で減った。減少数が1位の兵庫県(82減)と2位の滋賀県(69減)は、いずれも以前に合併した自治体が投票所の統合を進めた。3番目の北海道(53減)は、過疎化が主な原因だ。
道内で最も減った美深町は、前回の12カ所から5カ所と半分以下に。6月の人口は4613人で、3年前から約200人減った。町選挙管理委員会の担当者は「投票の立会人が確保できなくなった」と説明する。投票所が遠くなった有権者のために、投票日には各投票所に職員1人を配置して車で送迎する予定だ。
投票の締め切りを前倒しする所…