福岡地裁小倉支部であった指定暴力団工藤会系組幹部の裁判員裁判をめぐり、幹部の知人2人が裁判員に声かけをしたとして逮捕された事件で、福岡地検小倉支部は2人を裁判員法違反(威迫)罪で週内に起訴する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。同支部は、この裁判を裁判員裁判の対象から除外するよう裁判所に請求する方針。
すれ違いざま「顔覚えとるけん」 工藤会の裁判員声かけ
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起訴されるのは、会社員中村公一容疑者(41)と元同会系組員の無職楠本利美容疑者(40)。中村容疑者は5月10日、地裁小倉支部前で裁判員らに「同級生なんよ、よろしくね」と声をかけ、楠本容疑者はバス停で「もうある程度刑は決まっとるやろ」と声をかけたなどとして逮捕された。
福岡地裁は6月、中村容疑者だ…