沖縄県の尖閣諸島周辺の海空域などで日中両国の緊張が高まるなか、中国の国防大学関係者ら約50人が6~10日の日程で来日している。日中防衛交流の一環で、防衛省防衛研究所の担当者らと意見交換。訪問団を結成しての来日は2011年11月以来となる。防衛省内には「日米による対中包囲網を警戒し、中国が融和を図ろうと日本に秋波を送ってきているのでは」との見方も出ている。
防衛省によると、同大学は00年から11年に、05年と10年を除いて毎年、訪問団を派遣してきた。しかし12年9月に日本政府による尖閣諸島の国有化などで日中関係が悪化し、交流は途絶。昨年11月の日中防衛相会談で、防衛交流を進めることで一致していた。(二階堂勇)