2008年に起きた京都府舞鶴市の女子高校生殺害事件で無罪が確定した後、別の殺人未遂事件で実刑判決を受け、服役していた中勝美受刑者(67)が死亡したことが11日わかった。関係者によると、大阪医療刑務所(堺市)で同日朝、死亡が確認されたという。
舞鶴事件で無罪の被告に懲役16年 殺人未遂で大阪地裁
中受刑者は高校1年の女子生徒(当時15)を殺害したとして09年4月に逮捕され、京都地裁は11年に無期懲役の判決としたが、大阪高裁は翌年、「目撃証言は信用できない」として逆転無罪を言い渡した。最高裁は14年7月、検察側の上告を退け、無罪が確定した。
しかし釈放後の14年11月、大阪市内で当時38歳の知人女性をナイフで刺したとして殺人未遂容疑で現行犯逮捕され、大阪地裁が今年3月に言い渡した懲役16年(求刑懲役25年)の実刑判決が確定していた。