フランス南部ニースで花火の見物客にトラックが突っ込んだ事件で、けがを負った女性を救急車に運び入れる救急隊員ら=AFP時事
革命記念日を祝うリゾート地の夜のにぎわいが、暗転した。フランス南東部ニースで14日、花火見物の群衆に大型トラックが突っ込み、多数が死傷した。「人がボーリングのピンのようにはね飛ばされた」。事件に遭遇した人たちは、口々に恐怖を語った。
仏ニースの花火客にトラック、70人死亡 100人けが
14日は、フランス革命の発端となったバスチーユ牢獄の襲撃が起きた「パリ祭」で祝日だった。事件発生当時は、多くの人が地中海に面した遊歩道に繰り出し、音楽を聴いたり打ち上げ花火を見物したりして、記念日を祝っていた。
事件が起きたのは、ちょうど花火が終わった頃だったという。トラックは時速60~70キロで走り、遊歩道の群衆をなぎ倒した。英スカイニュースは、トラックが群衆に突っ込む際に蛇行運転をしたという目撃者の証言を伝えた。
人々は泣き叫びながら走って逃げた。グレース・アンモローさんは、おいやめいと離ればなれになった。英BBCの取材に「一帯は混乱し、人々は泣き叫んでいた。何が起きているのか」と嘆いた。
ホテルのロビーやレストランに…