日米通算200勝を達成した広島の黒田=加藤諒撮影
(23日、広島7―0阪神)
広島・黒田、日米通算200勝 野茂以来2人目
発想の転換一つで、投手は生まれ変わる。剛から柔へ。黒田は2008年の大リーグ移籍がきっかけとなった。「生きていくために考え方を百八十度変えた」
移籍前は150キロ超の直球を軸にフォーク、スライダーで三振を奪う剛腕だった。だが、米国では縦や横だけの変化では、怪力ぞろいの打者に通用しない。
ボールをわずかに動かす球種を覚えた。投手から見て、右斜め下に曲がるツーシームだ。大リーグ通算355勝のマダックスに教わった。握り方を試行錯誤して、打者の手元まで変化しない理想の軌道にたどり着いた。打者は直球と勘違いしてバットを振り、内野ゴロの山を築く。「いい投手が勝てるのではなく、勝てる投手がいい投手」
プロ1年目のキャンプ。首脳陣…