ドイツ南部ミュンヘンで22日、銃乱射事件の現場周辺に展開する警察の特殊部隊員=ロイター
金曜の夕方、ドイツの主要都市ミュンヘンで起きた銃乱射事件。現場周辺では、深夜まで多くの警察車両が行き交った。住民は「ついにドイツでも起きたか」と不安を口にした。
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事件現場のショッピングセンター前から約400メートルの地点。現場に向かおうとした記者は、非常線のそばに立つ警官に30メートルほど手前で「それ以上近づくな」と制止された。
大通りの交差点では、現場近くに住む住民が、帰宅を許されずに毛布にくるまって立ちすくんでいた。
会社員のライホールト・モーゼアさん(39)は、犯人が近くに潜んでいる可能性があるとして、警察に立ち入りを規制された。「フランスやベルギーでテロが相次いだ。いつかはドイツでも起きるだろうと思っていたが、この場所で現実になるとは。もはやドイツも安全ではなくなったのか」とショックを隠しきれない様子で話した。
事件現場から1キロほど離れたところに住む日本人の主婦(59)は、事件の数時間前に現場近くで買い物を終えたばかりだった。事件を知ってテレビをつけると「犯人が逃走している可能性がある。外に出ないように」と呼びかけていた。
ミュンヘンに住んで約30年。「平和な光景が続くと良いと思っていたが、一方で、もはやどこで何があってもおかしくないという思いもあった」と話した。
事件に居合わせた人々は、発生時の緊迫した状況をメディアに証言した。
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