サッカーのスイス1部ヤングボーイズが27日、FW久保裕也(22)をリオデジャネイロ五輪に派遣しないと公式HPで発表したことを受けて、日本協会は「承服できず、交渉の場を設けてほしい」とクラブ側へ返答。ブラジルで五輪代表チームに同行していた霜田技術委員が同日早朝、スイスへ向かった。
サッカー五輪代表の久保、スイスの所属クラブが出場拒否
手倉森監督は地元クラブとの練習試合後、「クラブの事情が優先されるのが五輪だが、少しでも可能性があれば待ちたい」と話した。まずは霜田技術委員の交渉を見守る構えだ。
ヤングボーイズは26日に欧州チャンピオンズリーグ予選3回戦第1戦を戦った。この試合でFWが左ひざを負傷。そのため、強化担当者は「クラブの利益を確保するために決断しなければならなかった。久保には申し訳ない」としている。スイス1部はすでに新シーズンが開幕している。
またFIFA(国際サッカー連盟)は27日、五輪の登録選手18人とバックアップメンバー4人に欠員が出た場合、初戦の24時間前までは交代が認められるとの通達を出した。交代は7月中旬までに予備登録した35人の中からに限られる。(アラカジュ=藤木健)