力投する東邦のエース藤嶋健人君
(30日、愛知大会 東邦7―2愛工大名電)
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エースが何度もほえた。七回無死満塁、東邦の藤嶋が力を込める。2者連続三振に右飛。アウトを奪う度に雄たけびをあげ、「(先頭への四球から)自分が作ったピンチ。乗り切らないといけないと思った」。
八回1死二塁では、会心の一球で4番高橋を見逃し三振。左打者の外角へ、ボール球からキュッと曲がって本塁をかすめるカットボールで反応させなかった。「普段は使わない球」と捕手高木。藤嶋は「練習してきたのが出せた。サインを見て『あ、来たか』と思った」。3度も得点圏に走者がいる場面で4番を迎えたが、仕事はさせなかった。
2年前の夏の甲子園で気迫あふれる姿を見せた藤嶋が、今夏は計34回2失点の好投でチームを春夏連続の大舞台に導いた。エースで4番で主将。「最初から絶対に優勝するんだと思っていた。最後の甲子園をみんなで思い切り楽しみたい」(上山浩也)