愛知県は5日、県立愛知総合工科高校(名古屋市千種区)の専攻科の運営を、来年4月から学校法人名城大学(同市天白区)に委託すると発表した。9月議会で承認を得て正式決定する。公立校の民営は全国で初めて。国家戦略特区に認定され、実現した。
名城大は、指定管理法人として、高卒者が進学する専攻科(2年制)の運営を担う。民間企業などから常勤の教職員25人を雇用。技能五輪のメダリストや先端技術の知識を持った大学教授らも特別講師として招く。名城大など大学編入にも対応したカリキュラムにする。
指定期間は来年4月から5年間で、管理事業費は約20億5千万円。今年5月から約2カ月間、指定管理法人を募集していたが、応募は名城大の1件のみだった。