入場する日本選手団=5日、ブラジル・リオデジャネイロのマラカナン競技場、林敏行撮影
ブラジル・マラカナン競技場で5日(日本時間6日)にあったリオデジャネイロ五輪の開会式で、日本は史上最多の601人の選手団のうち、約140人が入場行進した。4年後の東京大会に向けて弾みをつけたい日本は、前回のロンドン五輪の倍となる14個の金メダルを目指す。6日は競泳や柔道など、日本のメダル有望競技が始まる。
【タイムライン】開会式まとめ
リオオリンピック
日程・記録
五輪発祥国のギリシャが先頭で入場してから、1時間近くたった午後9時50分すぎ。ブラジルの公用語であるポルトガル語表記のアルファベット順で、全体の104番目に日本が登場した。
競泳、柔道、女子バレーボールなど競技を間近に控えた選手や、日程が遅い陸上の選手らが欠席した。赤のジャケットに白いズボンを身にまとい、旗手の右代啓祐(スズキ浜松AC)を先頭に、橋本聖子団長ら役員、選手と続いた。北京やロンドンの大会でも開催国の旗を持参した日本選手団は、今回もそれぞれが日本とブラジルの小さな国旗を振りながら行進。ブラジル国旗を持って入場する国は珍しく、ひときわ大きな歓声と拍手で迎えられた。
4度目の五輪となる卓球の福原愛(ANA)は旗手を務めた2008年北京五輪以来の開会式。「私にとって特別で大好きな舞台に立てたことをとてもうれしく思う」。27歳の福原とともに、2大会連続のメダルを狙う女子団体メンバーの15歳、伊藤美誠(スターツ)も参加。「もうじき試合なんだなという感じです」と話した。
2004年アテネ大会以来、12年ぶりの出場となる女子バスケットボール。エース渡嘉敷来夢(JX―ENEOS)をはじめ選手たちは、観客で埋め尽くされた会場を見渡しながら、満面の笑みで歩いた。
1984年ロサンゼルス大会以来、32年ぶりに五輪の舞台に戻ってきた水球男子チームも参加。主将の志水祐介(ブルボンKZ)は「開会式はテレビで見ていた舞台。こうして立てて感無量。大きな期待に応えられるよう頑張ります」と話した。(金島淑華)
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■日本選手団のコメント
日本選手団主将・吉田沙保里(レスリング) 「主将なので見本になるように金メダルを目指す。攻めるレスリングで勝ちたい。大事なことは最後まで諦めない気持ち。自分を信じて頑張る」
日本選手団旗手・右代啓祐(陸上・10種競技) 「旗手を務めさせていただき、非常に光栄に思う。自己記録を更新して8位入賞、上も狙えると思う」
ケンブリッジ飛鳥(陸上・短距離) 「ファイナルに残るのが目標。持ち味は後半の走り。世界でどこまで通用するか見ていただきたい」
山県亮太(陸上・短距離) 「自己ベストを1本目から出していかないと勝負にならない。決勝に出ることを目標にしたい」
桐生祥秀(陸上・短距離) 「…