男子50キロ競歩での荒井広宙の失格について、報道陣に経緯などを説明する麻場一徳監督(右)ら=19日、ポンタル周回コース、諫山卓弥撮影
19日に行われた陸上男子50キロ競歩では、荒井広宙(自衛隊)が3着でフィニッシュ。しかし、レース終盤の48キロ付近でダンフィー(カナダ)に迫られ、一度抜かれた後、抜き返す時に体が接触した。この場面を問題視したカナダ陸連が抗議を申し立てた。これが受け入れられ、荒井は他選手の進路を妨害したとして失格となり、4着でフィニッシュしたダンフィーが3位に繰り上がることで成績が確定した。
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この決定について、日本陸連は国際陸連に上訴した。
レースは序盤から2位集団で、常に冷静な荒井の歩みが際立っていた。40キロ付近でロンドン五輪金メダルのタレント(豪)が前へ。昨年の北京世界選手権優勝のトート(スロバキア)との2位争いは、45キロ手前の給水所で離された。48キロ付近では、後ろから迫るダンフィー(カナダ)とのつばぜり合い。いったんは抜かれて4位に落ちたものの、すぐに抜き返した。この時の接触が問題になった。
五輪初出場での大健闘に荒井は…