「コンペイトウミュージアム」で、釜に入った金平糖に着色料をかける子どもたち=大阪府八尾市
企業の工場や施設の見学が子どもたちに人気です。製品をつくる様子を間近で見たり、ものづくりを体験したりできる施設は増えています。
きりとりトレンド 話題の商品を紹介
大阪府八尾市の「コンペイトウミュージアム」の工場には、16個の大釜が並ぶ。ゆっくりと回転する釜の中の砂糖の粒を、従業員が蜜をかけながらかき回していた。2週間かけて14ミリ大の金平糖ができあがる。釜を熱しているため、工場内の気温は40度以上になる。「こんなに暑いんだ」と見学に訪れた子どもたちから驚く声が上がった。
金平糖をつくる会社は国内に10社ほどしかないという。工場の見学や手作り体験ができるこの施設は、菓子製造の大阪糖菓が2003年から始めた。国内3工場あわせて年間2万5千人が訪れる。
神奈川県大磯町から来た小学2年生の佐々木陽くん(8)は「本当につくれて楽しかった。自由研究にまとめてみたい」。野村しおり社長は「製造工程のおもしろさや歴史の深さを知って、金平糖に愛着を持ってほしい」と期待する。
夏休みに合わせて、ものづくり…