神戸市長田区の集合住宅で昨年1月に3人が死亡した火災をめぐり、神戸地検は29日、業務上過失致死の疑いで書類送検された集合住宅の所有・管理会社の男性社長(62)と、過失致死の疑いで書類送検された住人の男性(57)を不起訴処分(嫌疑不十分)にしたと発表した。処分は7月28日付。
住宅の管理会社長ら2人を書類送検 神戸の3人死亡火災
社長は自動火災報知機の定期点検を怠り、住人男性は報知機の電源を切っていた疑いがあるとして、兵庫県警が今年1月に書類送検していた。地検は不起訴の理由について「出火の原因が分からず、報知機が鳴ったとしても死者が出なかったとは言い切れない」などと説明している。