虚偽領収書と政活費の流れ
富山市議会の自民会派の谷口寿一(としかず)氏(53)が1日、虚偽の領収書を使って政務活動費を受け取っていたと明らかにした。虚偽領収書については、政活費の不正取得が発覚して先月30日に市議を辞めた同会派の前会長・中川勇氏(69)から渡されたとしている。谷口氏は取材に「不正取得した政活費の半分ほどを中川氏に渡した」と話している。
谷口氏によると、中川氏から事前に金額が記入された印刷会社(富山市)の領収書を受領。その領収書を使って2013年7月~14年7月、3回に分けて計約90万円の政活費を取得していた。谷口氏は政治活動に使う資料のコピーなどは別の会社に頼み、実際にかかった費用は四十数万円だったという。
谷口氏は支給された政活費から自分と取引があった会社に支払った分を差し引き、残額を全て中川氏に渡した、と説明。虚偽の領収書を受け取った経緯については「13年6月ごろに中川氏から『政活費に余裕があるなら、回してほしい』と頼まれた。支持者に配る資料の印刷代に15万円ほどかかっていると伝えると、中川氏からその2倍ほどの額が書かれた領収書を渡された」と述べた。
そのうえで谷口氏は「途中でお…