中国が「抗日戦争勝利記念日」とする3日、北京では天安門広場で軍事パレードがあった昨年から一転して、大規模な記念行事は行われなかった。
中国は「中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年」と位置づけた昨年、天安門広場で49カ国の代表が出席する記念式典を開催。軍事パレードで最新兵器を披露した。しかし国営新華社通信によると、今年は中国共産党中央宣伝部などが2日に座談会を開催した以外は北京で目立った活動は見られない。
一方、一部の地方では小規模な記念行事が開催され、香港でも香港政府主催の記念式典が開かれた。
中国外務省の華春瑩副報道局長は先月29日の定例会見で記念日について問われ、「昨年のような予定があるとは聞いていない。我々はすでにG20(主要20カ国・地域)首脳会議の時間に入っている」と述べた。(北京=平賀拓哉)