優勝決定日が早かった過去の3例
プロ野球セ・リーグは、広島のリーグ優勝が秒読み段階に入っている。マジックナンバーを「4」とし、最短での優勝決定は7日。広島が6日からの本拠での中日戦に2連勝し、巨人が6日からの阪神戦に2連敗すると、25年ぶりのリーグ優勝が決まる。「9月7日」になれば、1950年に2リーグ制となって以降、史上最速の優勝決定日となる。
4日、巨人が中日に敗れ、広島はヤクルトを4―3で下した。マジックは二つ減り4に。本拠での胴上げの可能性が高まった。試合後、新井は「今まで通りのスタンスで、一戦一戦やっていきたい。巡り合わせもある。盛り上がってくれるのはうれしい」。本塁打を放った松山は「勢いよく決めたい」ときっぱり。
8月24日、2位巨人に勝ってマジック20を点灯させた。翌25日から9月4日までの10試合を8勝2敗、巨人は同じ期間を1勝8敗。試合がない日をのぞき、連日、マジックを減らしてきた。
これまでの最速の優勝決定日は、パが前後期制をとっていた1973~82年をのぞき、90年の巨人の9月8日だ。130試合制の114試合目。巨人はこのシーズンを88勝42敗0分けで終え、2位広島に22ゲームの大差をつけた。
今季の広島は現時点で127試合を78勝47敗2分け、巨人に14・5差をつける。マツダスタジアムではここまで42勝18敗1分け。7割と驚異的な勝率を誇るホームグラウンドで、一気にゴールテープを切れるか。(竹田竜世)