昨年9月に東京で開かれたパレードの参加者たち=リカバリー・パレード実行委員会提供
アルコールや薬物などの依存症者や、心の病を抱える人たちが回復を祝う「リカバリー・パレード」が22日、大阪市で開かれる。関西では初めての開催。参加者たちは、「回復は可能だ」ということを当事者や社会に知ってもらい、偏見をなくしたいと願う。
断酒会や薬物依存症者の支援団体などでつくる実行委員会が主催。リカバリー・パレードは2000年ごろ、米国で始まり、国内では6年前に東京で初開催。その後、広島や北九州、仙台などに広がった。今年は7都市で実施される。病気だけでなく、不登校やひきこもりなど広く「生きづらさ」からの回復も対象としている。
東京の実行委事務局長の笹井健次さんは、回復とは「完治」ではなく、「本人が以前より良くなった自分を喜べること」と説明する。「パレードを通じて、回復の喜びを分かち合いたい」
参加無料。午前11時半に靱(うつぼ)公園(大阪市西区)に集合。御堂筋を約3キロにわたって南下し、難波まで歩く。その後、浪速区民センター(同浪速区)で、医師の講演や依存症者による体験談などが予定されている。問い合わせは、関西の実行委(recoveryparade_kansai@yahoo.co.jp)へ。