堺市で男児(当時3)が死亡し、両親が殺人などの疑いで逮捕された事件で、大阪府警は7日、養父の常峰渉(つねみね・わたる、32)と実母の美香(23)の両容疑者=同市堺区、監禁罪で起訴=を、男児の頰や腕にやけどを負わせた傷害の疑いで再逮捕し、発表した。渉容疑者は「たばこを押しつけ、ライターであぶった」、美香容疑者は「頰にライターでやけどさせた」とおおむね容疑を認めているという。
3歳児殺害容疑で両親を再逮捕 養父「邪魔だった」
堺市子ども相談所(児相)は昨年6月1日、長男英智(えいち)ちゃんの頰などにやけど痕を確認したが、美香容疑者から「揚げ物の油がはねた」と説明され、虐待ではないとみて、保護を見送った。英智ちゃんは帰宅後の同18日に死亡している。
大阪地検堺支部はこの日、殺人容疑について「殺意の立証は困難」として両容疑者を傷害致死罪で起訴した。捜査関係者によると渉容疑者は「首の後ろを4、5回足で踏みつけ浴槽に沈めた。殺すつもりはなかった」と供述。美香容疑者は黙秘しているという。
捜査1課によると、傷害の逮捕…