観光客の姿はなく、看板に止まったウミネコも寂しげだ=6日、岩手県宮古市、阿部浩明
台風10号の豪雨災害で、東日本大震災から復興途上にある三陸の観光名所は各地で大きな打撃を受けた。再興を目指していた関係者は落胆を隠せない。
台風被害のあまちゃんハウス、再開見通せず 観光に打撃
岩手県宮古市。三陸の景勝地である浄土ケ浜は、台風10号が去った後の大量の流木で埋め尽くされた。閉伊川などから宮古湾に流れ出た流木やごみが漂着したらしい。流木は5日までにほぼ撤去されたが、観光客は激減している。
浄土ケ浜レストハウスの島崎準支配人(36)によると、団体ツアー客は通常より1割減り、一般の観光客はほぼいない。国道106号などの幹線道路が寸断され、内陸からのアクセスが阻害されている影響が大きいという。
約5年前の震災ではレストハウ…