三菱商事は、コンビニ大手ローソンを子会社化する方針を固めた。株式公開買い付け(TOB)により、出資比率を現在の33・4%から50・1%に引き上げる。買収額は約1500億円規模となる見通しで、近く発表する。コンビニ業界は再編が進んでおり、ローソンへの経営関与を強めて上位2社に対抗する。
三菱商事は現在、ローソンの筆頭株主。ローソンは子会社化を通じて商品調達力を高めるほか、三菱商事の持つネットワークを生かし、成長が見込めるアジアなど海外展開を加速させる考えだ。
コンビニ業界では、伊藤忠商事が出資するファミリーマートが今月1日、サークルKサンクスを傘下に持つユニーグループ・ホールディングスと経営統合。合計店舗数で首位のセブン―イレブン・ジャパンの約1万9千店に次ぐ2位になり、約1万3千店のローソンは3位に転落した。
三菱商事は資源価格の低迷が響…