浜松市北区の浜名湖岸で7月、北海道出身で京都府の工員出町優人さん(32)の切断された遺体が見つかった事件で、殺人などの容疑で逮捕された浜松市北区三ケ日町大谷、無職川崎竜弥容疑者(33)が静岡県磐田市に借りていたアパートの部屋から、出町さんのものとみられる血痕が見つかっていたことが捜査関係者への取材でわかった。
県警は、7月5日ごろにこの部屋で出町さんを殺害したとして、今月22日に川崎容疑者を逮捕した。
捜査関係者によると、室内で複数の血痕が見つかり、DNA型鑑定の結果、出町さんの血液と一致したという。一方、室内の状況などから、川崎容疑者が出町さんを殺害した後に遺体を運び出し、別の場所で切断したとみている。
県警や捜査関係者によると、川崎容疑者と出町さんは数年来の知人で、しばらく連絡が途絶えていたが、今年5月ごろから再びメールなどで繰り返しやり取りをするようになっていたことも判明した。7月に入ってからは、2人が浜松市内などで行動を共にしていたことが防犯カメラの映像などで確認されたという。
県警は、出町さんが川崎容疑者の誘いに応じる形で県内に出向き、何らかのトラブルに巻き込まれたとみている。