処方箋(せん)が必要な医薬品を横流ししたとして、東京地検は5日、医療品卸売会社「美健ファーマシー」(東京都千代田区)と同社の実質的経営者、近間弘幸容疑者(42)、同社社長の財間英信容疑者(49)の2人を医薬品医療機器法違反(処方箋医薬品の販売)の罪で起訴し、発表した。同様の容疑で逮捕されていた無職の男性(66)と男性医師(48)については不起訴処分(起訴猶予)とした。
医薬品横流し容疑、医師・業者ら逮捕 訪日中国人向けか
発表などによると、2人は今年4月、中国籍のブローカーの男(28)=同法違反罪(販売目的貯蔵など)で有罪が確定=に対し、同社が正規に仕入れた糖尿病の治療薬や睡眠薬などの医薬品十数種類約1万点を、約62万円で不正に売ったとされる。ブローカーの男は、主に中国人観光客を相手に転売していたという。